私が修行をしていたホテルのカレーの味を追求して、糸柳の裏方で裏メニュー的に研究を続けていました。

ちょうど試作品を作っていた時、友人の清志郎さんがご家族で宿泊してくださいました。

今でも覚えていますが、215号室という個室でお食事をさせていた時に、清志郎さんに食べて頂いて意見を頂戴しようと私自身で持って行きました。

試作段階でしたので今のようにカツや唐揚げなどが入ってない「プレーンカレー」の状態でお持ちしました。

一口召し上がって頂き大変喜んでくれて「これ美味しいよ!」と言ってくださったのを覚えています。

「売るんだったら名前は決まってるの?」と聞かれ、決まってない事を伝えたところ、「専務、糸柳の5代目でボンボンだからなぁ…」と言いながら【BONBON CURRY 忌野清志郎】と、その場にあった”箸袋”に書いて下さいました。

その箸袋を手渡された時「商品にするなら、妥協はしちゃダメだよ」と言われ、妥協せず徹底的にこだわってカレーを作っていくことを約束しました。

清志郎さんがお帰りになった後も、もっとカレー好きの皆様に味わってもらいたい、いつお客様が来ても食べていただけることが出来ないかな、と日々考えながら旅館の仕事をしていました。

 

その後、試行錯誤を繰り返し「BONBON CURRY」としてレトルトパックにし売店にて販売を始めました。

ですが、お店を開店できるほどの生産力がなく、本当に苦労しました。

そして、ついに私のカレーを安定して作れる工房の目処がつきました。

工房からカレーショップへの展開をする中で、商標権の登録という壁が出てきてしまいました。

苦渋の決断ではありましたが「BONBON CURRY」の名前を手放さなくてはならなくなりました。

お客様が楽しく、心からの幸せと、一番大事な皆さんの健康を気遣いたいという想いから、「Curry」の「C」にハートを添えた「ジョイアルカレー」のマークが完成しました。

目指すのは妥協のない美味しさ

清志郎さんが言ってくれた「妥協はしちゃダメだよ」という言葉のままに、今でも妥協せず徹底的にこだわり抜いて、納得のいく素材だけで作っております。

素材、工程、想い、全てにこだわって作っておりますので、このプライスとなっております。

本当に美味しいカレーを召し上がって頂きたい、このカレーを食べて頂いて健康になって頂きたい、という想いで日々カレー作りに精進しております。